【iOS】テストフライト申請まとめ2016

前提

テストフライトとは

アプリのAPPStore公開前にユーザーに使用感をテストできる仕組みです

テストフライトの種類は2種類

・内部テスト と ・外部テスト(以下、βテスト) がありますが、

βテストの方が参加メンバーも多く、事前にAppleに審査してもらえるので こちらの説明をします

βテスト仕様

βテスト登録可能人数 2,000人(2015年から+1,000人追加になりました)

βテスト期間 60日間。 ただ、期限はバージョン単位で管理されているため、アップデートを利用すると60日以上テスト期間を延ばすことも可能。

テストできる内容

  • アプリの操作すべて
  • 課金(制限あり。実際には課金されないので、直前の動作まで)

テスト期間中のアプリアップデートが可能

これができるので、テスト期間中に受けたFBをもとにアプリのブラッシュアップして 再度テストしてもらうことでリリース前にアプリの改善ができる (アップデートはテスターに自動で通知が行くためスムーズ)

複数バージョンを並列で申請

できない。アップデート時、上書きされる

複数バージョンごとに配布可能数(テスター)は管理されているか

バージョン単位ではなく、アプリ単位で管理されている(最大テスター数は2,000人)

複数バージョンをテスターのiPhoneに別々なアプリとしてインストールできるか(上書きされないか?)

できない。アップデート時、上書きされる

前のバージョンでローカルに保存したデータはアップデート時、保存されたままか

▼検証結果

保存したもの アップデート後
/Documentsディレクトリに保存した画像 保存されたまま
NSUserDefaultsに保存したString 保存されたまま

βテスト申請の流れ

Xcodeからアプリをビルド〜iTunes ConnectでマイAPPを登録 まで作業は終わっている前提

iTunes Connectの操作手順

  1. マイAPPでテストしたいアプリを選択 > アクティビティ からiOSビルドを選択
  2. TestFlightベータ版情報を書く
  3. 暗号化輸出規制のチェックをして申請
  4. 申請待ちステータスになる
  5. テスターを追加
  6. ベータ版アプリ配布

【解説】2. TestFlightベータ版情報を書く

必須項目は下記です。

  • テスト対象
  • Appの説明
  • フィードバックメールアドレス
  • マーケティングURL
  • ベータ版Appレビュー情報内連絡先情報

001.png

iTunes Connect TestFlight申請画面

申請時Appleに確認される他、テストフライト時のアプリ情報としてもユーザーに見られるため 適切な内容を書きましょう。

【解説】5. テスターを追加

外部テスター(n)の右横にある+ボタンから追加できます。

CSVデータをインポートしてユーザーを追加することも可能です (事前にCSVから読み込むボタンからCSVテンプレートをDLすること)

betaTest.png

βテスト管理画面。テスターのダウンロード状況も把握できる

002.png

CSVからテスターを追加することも可能

【解説】6. ベータ版アプリの配布

いよいよベータ版のアプリを登録したテスターに配布します。

配布手順

配布手順は以下です。

  1. テスターに事前にTestFlight.appをダウンロードしてもらう
  2. TestFlight管理画面のテスト開始ボタンを押す
  3. テスターにメールが届く
  4. メールを参考にテスターがテスト用アプリをインストール
  5. 無事インストール完了した場合、管理画面のテスターのステータスが"インストール済み"になる

テスト開始ボタンを押すと、ユーザーに下記のようなメールが届く メールの[Start Testing]ボタンを押すと、TestFlight.appが起動し、ベータ版アプリがテスターの端末にインストールされます。

003.png

※こんな感じでメールがテスターに届きます

注意事項

TestFlight.appをインストールしていない状態で、メールの[Start Testing]ボタンを押すと、 英語表記のテストフライトインストール案内に遷移してしまうので、先にテストフライトアプリをインストールしてもらうこと

MMSアプリでテストフライトメールにアクセスすると、インストールできない

β版アプリのアップデート

アップデート手順

  1. バージョンを変えて修正したアプリをビルド
  2. TestFlight画面で、[テスト対象ビルドを追加]ボタンを押し、テスト対象を選択し[追加]を押す (下図)
  3. テスト対象の項目を更新する
  4. Appleの審査が始まるので、審査を待つ
  5. 審査が通ったら、TestFlight画面でバージョンを選択し、[保存]を押すと、登録済みのテスターにアップデートメールが届きます
  6. メールを参考にアプリをアップデートしてもらえるとアップデート完了

004.png

※2.TestFlight画面で、[テスト対象ビルドを追加]ボタンを押し、テスト対象を選択し[追加]を押す

参考サイト

iTunesConnect 内TestFlightでデザイン・動作確認