社員50人のコミュニケーションツールをskypeからslackに移行したときの話【マニュアル付き】
皆さんはslack使っていますか?
プログラマーとして僕が所属している会社でも導入して1年が経ちます。 本ブログでは、会社のチャットツールをslackに移行した体験をもとに、いかにして新しいシステムを会社に導入するかについて書いてみました。
便利なツールは知っていながら、使えない状況..
会社の働き方・システムが古い..
など、不満に思うひとの少しでも励みになれば幸いです。
slack導入前
slackを導入する前、会社ではSkypeを使っていました。
僕を含む一部のメンバーが、slackを試験的に導入していましたが、
skypeとslackが混在していて複数のアプリを立ち上げなければならず、一番不便な状態に陥っていました。
メンバーは「みんなslack使えばいいのに..」とモヤモヤ状態でした。
このように会社に所属している以上、自分の理想とする環境と、会社の環境に乖離がある状況は往々にしてあると思います。
その際、自分の理想とする環境を得る手段としては、
- 周りのメンバーに理想とする環境をプレゼンし賛同メンバーを増やすこと
- 理想とする環境がある会社に転職すること
がありますが、転職したところでいずれ悩むことになるので、1. の改善提案を選びました。
組織には3種類の人間がいる
常に意識することは組織には、3種類のタイプの人間がいる。ということです
① 新しいシステムを率先して使ってみるひと(アーリーアダプター)
② 1.のひとに誘われて使ってみるひと(アーリーマジョリティ, レイトマジョリティ)
③ 流行や世の中の動きに関心が薄く、伝統的なシステムを使い続けるひと(ラガード)
そして、皆が皆アンテナを張っているわけではないという事実です。
「みんな◯◯使えばいいのに..」と嘆いたり、③のひとをバカにしても何も始まりません。
たかが50人の会社でも何か新しいシステムを導入する際は、
②, ③のひとにいかにして抵抗なく新しいシステムに触れてもらうかケアすることが大事だと思います。
新しいシステムのメリットを語る
そんな中、会社のイベントで事業改善ミーティングがあり、ここしかないと思い、その場でslackの導入を提案しました。
僕たち初期にslackを導入しているメンバーが、改善したいことは、
"skypeとslackが混在していて複数のアプリを立ち上げないといけない状況"
でしたが、それは使っていないひとには関係ないため、いかにslackを導入することでメリットがあるのかを分かりやすい説明しました。
具体的には、
- @メンション
- スター
- Bot連携(導入事例込み)
など、
skypeの不満をもとにメリットを語ったため、反応はよく移行の受理をいただきました。
えいやと移行するのが大事
こういった新しいことを始める際は、混乱を避けて中途半端な提案をしても、本質的な改善には至らないです。
例えば、「◯◯チームから段階的にslackに移行しましょう」などです。
忙しい業務の中で、業務改善を行なう時間は限られているためそのタイミングで改善しないと必ず風化します。
slackの導入日は、1週間後と決め、それまでに全社員slackのアカウントを作って移行してもらいました。
参入障壁を下げる
ただ、何もサポートなしの破壊的変更は現場が混乱します。
↑の画像のような移行マニュアルを作り配布し、
slackをすでに利用している①のメンバーにインストールなどのフォローをお願いしました。
潜在的に移行の欲求があるメンバーを巻き込むと、力になってくれます。
特に混乱もなく移行することができ、半年後アンケートと取ったところ「移行してよかった」が90%を超えました。
使ってみたら、あら便利!!まで、いかにして使っていないひとを巻き込むかが大変ですが大事です。
まとめ
プログラマーとして仕事をしていると、いかに技術にアンテナを張るかも大事ですが、いかに技術をわかりやすくシェアさせるかもすごい大事だと思います。
チームで仕事をする以上、ひとりスキルを上げて周りの環境を憂いても仕方がないので、自分が取得した技術はブログにしたり、周りにどんどんシェアして自分の欲しい環境を得ていきたいところです。
おまけ
slackに移行した際の使い方マニュアルを添付します。
MarkdownをPDF化しているので、少し見づらいかも..